●アドバイス(文責:どんぐり倶楽部)

<アドバイスメールより:2012.09/24>

どんぐり倶楽部の糸山です。

作品届きました。状況が分かりました。

絵は描いていますが、絵では考えていません。

文字を描くことで絵図での表示をせずに誤魔化しています。言葉で表現する事が裏目に出ています。
幼児・児童期に、表現力養成という名前のもとに「勘違い学習」をした子どもたちによく見られる成長の停滞です。
表面的な言葉を繕うことに力がいってしまうことが原因です。

<対策>
:簡単です。言葉を書かない!絵と数字だけで描き上げる。
 矢印などの記号はいいが言葉は駄目。

 以上です。

*言葉が入っていることで、内容理解ができなくなっているんです。
 言葉を書けば分かったことにされてきてしまった結果ですので、丁寧に対処して下さい。
 そう育てたのですからね。

*絵図は丁寧に描けますので、その点は心配無用です。
 つまり、本来は、非常にいい才能をもっていましたが、その才能を育ててもらえず、
 文字文化に翻弄されてしまったということです。

 どこまで、回復できるかは判りません。環境設定次第ですね。

 簡単な話が、問題文に「12倍」と書いてあった時に、
 クロッキー帳(回答部分)に「12倍」or「×12」と書いただけでは、全くダメだということです。


●●●●●●●●●●●●
と書いておけばOK。

もちろん



●●●●●●●●●●●●(12倍)



●●●●●●●●●●●●(×12)

でもOK。目で考えるとはこういうことです。

■「良質の算数文章問題」の軌跡(文責:どんぐり倶楽部)

*補修用のアイロン持参!

●先日のワクワクが見事に驚きになっています。

●ん〜〜〜〜〜、と唸るくらい素晴らしいですね。

●どんぐり倶楽部・作品集全913枚、見せていただきました。

●子供達が、自力で思考力養成を獲得していく過程が全てわかります。

 子供は、ノーヒントで、このように育っていくのですねぇ。

 保護者は、安心して問題に迎える環境を整えて、ノンビリ穏やかに待っているだけで、本当にいいわけです。

●全913枚を見せていただきました。

 どんぐり倶楽部の「良質の算数文章問題」の全貌と言っていいでしょう。

 子供達は誰でも、自力で、このような勉強ができるんです。

■一問だけお見せします。こんなのが913枚もあるんですよ!...全913ページにレオンくん出動しました!
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<1MX81>  月  日(  )
アリンコのチビチビ君は一歩で3mm、チョビチョビ君は一歩で5mm進む事
が出来ます。今日は、とても天気がいいので二人はお散歩に出かける事に
しました。目標は家から90cm離れている小高い葉っぱの上です。二人は
同時に出発して、2秒で1歩進みます。では、どちらが何秒遅く小高い葉っぱ
の上に辿り着くでしょう。
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●早期教育先進国からの警告(文責:どんぐり倶楽部)

東亜日報(とうあにっぽう、トンアイルボ)は、大韓民国の日刊新聞(朝刊)である。日本統治時代の1920年4月1日に創刊。本社をソウル特別市鍾路区に置く。
●いまや、韓国は危険なほどの「早期教育先進国」である。日本が軌道修正をしなければ、そのまま数十年後の日本の姿となる可能性が高い。
 そこで、参考として、東亜日報・論説委員である鄭星姫(チョン・ソンヒ)氏のオピニオンを掲載させていただく。
 起こっている現象を見ていただきたいと思う。

<引用開始>
●東亜日報:オピニオンより抜粋

先行学習禁止法
JUNE 06, 2012 06:50
§■先行学習とは、正規の学校教育課程より先に進む私教育プログラムをいう。先行学習は、自分で勉強する予習とは異なる。1学期の先行は基本で、概ね1年、ひどい場合は3年先行する。先行が行き過ぎ、中学生が中学課程を学ぶには小学生の学習塾に通わなければならないほどだ。一部の特別目的高校の校長は、入試説明会で、「同校に入学するには、高校の課程を終えて来てください」と露骨に要求し、先行学習を煽っている。

§■先行学習が最もひどい科目が数学だ。韓国科学創意財団が昨年7月に、小学校4年生以上から高校生までの生徒と父兄4715人を対象に、数学の私教育の実態を調査したところ、1学期以上先行する割合が、小学生は64.2%、中学生は56.3%、高校生は62.9%だった。3年以上先行するという回答も小学生3.47%、中学生2.09%にのぼった。実際に、学習塾が集中するソウル江南(カンナム)では、頭の小さな小学生が、中学生にも難しい図形の合同や三角関数、等比数列の問題を解いている姿を簡単に目にすることができる。

§■先行学習が果たして効果があるのだろうか。ソンパチョンサン数学院のチェ・ヨンソク院長は、最近開かれたあるセミナーで、「先行学習をした生徒の70~80%は、ちゃんと習得していない」と指摘した。習ったことを消化しないまま進度だけ先を行く生徒は、累積的に学習が欠如し、着実に正規の教育課程を受けた生徒よりも勉強ができない結果を生むという話だ。むろん皆がそうではない。上位5%の生徒は、先行学習の恩恵を受ける。しかし、多くは基礎を十分に固めることができないまま、先行学習に時間、金、体力を浪費している。

§■教育当局が教育課程を設計する際、発達段階にともなう脳の構造と学習力を考慮して作成する。それにもかかわらず、私の子どもだけ損をするのではないかと心配して、親は子どもを先行学習の学習塾に通わせる。学習塾も猛烈なマーケティングをしている。映画館で最前列の観客が立ち上がって映画を見れば、後列の観客もやむを得ず立ち上がって映画を見なければならない。皆が不便に映画を見る敗者になってしまう。「私教育の心配のない世の中」という市民団体が、先行学習禁止法の制定運動をしている。学習を法で禁止していいのかという反論も出ているが、このような法を求める声が出るほどだ。
鄭星姫(チョン・ソンヒ)論説委員 shchung@donga.com

楽しむ数学
MAY 31, 2012 07:44
§■16歳のインド系ドイツ少年、ショリヤ・ライ君が、数学界350年間の難題だった「ニュートンパズル」を、学校での課題週間のイベントとして簡単に解いた。ニュートンパズルとは、空中に投げ出されたボールの軌道を計算し、ボールが壁にどのような形でぶつかって跳ね返るのかを予測する量子力学問題であり、アイザック・ニュートンが出題した。これまでは最高物理学者たちがコンピュータに依存してのみ計算することができた。周辺から賛辞が殺到すると、少年は「問題を解くことができたのは、天真爛漫なためだ」と答えた。

§■天真爛漫なため、問題を解くことができたという言葉は、少年の考え方が固定観念の枠にとらわれていないことを示している。インドのコルカタで生まれた少年は数学が大好きだった。数学のレベルが相当なものだった父親から、6歳の時から数学を学び始めた。親子が夜遅くまで数学の問題と睨めっこをする様子は、想像するだけでもほほえましくてうらやましい。少年は、ドイツに来るまで、神秘的なインド数学の洗礼を受けたことだろう。インド人はアラビア数字「0」を発見するほど創意的かつ数学に強い民族だ。

§■韓国人は、小学校から高校までほぼ毎日のように数学を勉強するが、数学を楽しんでいるとはいえない。数学は、韓国の家庭が相当な金額の私教育費をつぎ込む科目だ。教育科学技術部が昨年、数学私教育の実態に関する調査を行った結果、小学生は学習誌を含め平均2.55件、中学生は1.86件、高校生は1.32件の数学私教育を受けていた。やりすぎと思われるほどの努力や投資にも関わらず、数学は「生徒時代の悪夢」であったり、「実の生活とは関係のない学問」と受け止められている。大半の児童生徒らは、数学に重要な入試科目の一つとしてアプローチし、入試に受かりさえすれば二度と振り返らない。

§■客観的な指標から見れば、韓国生徒らの数学成績はさほど悪くはない。経済協力開発機構(OECD)の国際学力評価で、高校1年生の数学レベルは評価対象となった65ヵ国の中で4位だった。最上位圏(上位5%)の成績では、上海(中国)、シンガポール、台湾、香港(中国)に次ぐ5位だ。潜在的数学エリートの競争力が落ちるのは、国家競争力のレベルでよい兆しとは言えない。競技大会の受賞実績を大学入試に反映することを禁じてから、数学オリンピアードへの関心が下がり、成績も大幅に下がっている。入試数学から脱し、楽しむ数学へと変わってこそ、真なる数学大国になることができるだろう。
鄭星姫(チョン・ソンヒ)論説委員 shchung@donga.com

<引用終了>

*全世界共通の現象である。パターン学習の行き着く先は決まっているということだ。

●どんぐり倶楽部・糸山添削教室(文責:どんぐり倶楽部)

「Μηδειs αγεωμετρητοs εισιτω μου την στεγην. 」

→LET NONE IGNORANT OF GEOMETRY ENTER HERE.

→どんなに入学を希望しようとも、視覚イメージ利用の真価(視考力の使い方)に気付いていない者は何人たりとも入学を禁ずる。

*教室は2014.3までですので、添削でサポートできればしようかなと思っています。

●まあ、上のようにプラトンも書いていましたので、大目に見て下さい。

 私の場合は、視考力は育てますので、それ以前の設定条件だけです。

●思考の忍耐力(文責:どんぐり倶楽部)


●幼児・児童期に、意識的に育てなければならないのは「思考の忍耐力」です。
パッとひらめくなんてのは大したことじゃない。
また、そのヒラメキをするにも必要不可欠なことは思考の忍耐力である。

この忍耐力は育てないと、なかなか育たない。

しかし、意識して環境を整えれば、誰でも普通にしっかりと身につく。

「どんぐり」では普通の環境が、この思考の忍耐力養成ができるようになっている。
問題の構造が2段構造、3段構造になっているので、思考の忍耐力が、どこまで育っているかも直ぐに見える。

例えば
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<5MX05>  月  日( )
朝太郎は、朝のコーヒーを飲んでいる時に、ふとアメを食べたくなり、200秒で11個のアメ玉を作る事ができる自動アメ玉製造機を発明しました。それでは、この製造機が2時間で作る事ができるアメ玉の数と、その数の百の位の数字を十の位にして、十の位の数字を一の位にして、一の位の数字を百の位にした数の差は幾(いく)つになるでしょう。
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答え:243(639-396=243)
*問題自体は、難しくはないが「考えるべきサイクル」が複数にしてある。
1.時間の中での秒・分・時間の変換力
2.時間と個数の関係からの立式力
3.個数の指定された求め方の理解力
4.数字の構造を使って指定されたように操作する力
5.求める数の出し方の指定に沿った解法を選択する力

<5MX05>は5年生向け問題になっているが、どんぐり問題では下記5問でも扱っている。
<3MX94><4MX68><5MX28><5MX74><5MX88>
そう、実は3年生でも普通に解く。
計算問題や国語の問題が不要な理由も問題の内容と構成にある。その程度のことは、考えて仕組まれている。時々「どんぐり」は計算問題がないから、図形がないから、国語がないから、中学部の問題がないから〜、というのは見当違いである。不要なものは公開しない。ということである。余計なことをしている時間は、微塵もないと思います。
*「これだけ算数・計算編」という数字・計算を効果的に理解するためのテキストはあります。

●根深い「暗算」の悪影響(文責:どんぐり倶楽部)


暗算の「悪影響」は根深いなぁ。

本当に、暗算の「悪影響」は予想以上に根深い。

2012.09/24の教室では不正解だった子供は全員が暗算が主な原因である。

教室歴が短いので、その悪癖が抜け切れていないのである。

ところが、学校では、その悪癖を、毎日時間を割いて、競争させてまで強化しているのだから、厄介である。

「学校ではしょうがないけど、ここでは絶対にダメだからね」と毎回言わないといけないのだ。

これは、全員が「習熟」という名のもとに学校で身につけさせられているからだけではなく、校外で、さらに強化している場合には顕著である。

考える力があってもなくても、全く同じ反応になるときまである。
無意識の領域のことだからである。

本当に止めて欲しい。

どんぐり教室では、毎回、暗算は禁止だからね、と言っているが、それでも無意識に数字に反射して、文意と関係ない計算をする子がいる。

すると、思考力があるのにも関わらず、その無意識に計算した数字に振り回されて分からなくなる。

筆算を書かないで、暗算をするので、間違えた場所を割り出すことさえ自分ではできない。で、ヒント待ちになる。これでは、全くダメである。何千回問題を解いても、ダメである。

幼児・児童期の暗算養成は悪いことだらけである。
*「十の補数と九九は例外」

暗算でパッと答えが出ない場合は、計算の工夫をする気にもならない。

本当に、暗算ってのは、その子の「考える力」「考え始める力」を破壊する。

自動車のエンジンで言うなら、イグニッション(エンジンを指導させる機関)を破壊する。

これでは、どんなにいいエンジンを積んでいても、回せないのだから使えない。

 

「宝の持ち腐れ状態」である。

 

再度言う、「暗算の弊害」は深刻である。


ここ数年の子供達の反応を実際に見ていると、
生活環境を加味した上で、思考力養成(幼児・児童期)に最も悪影響を及ぼしているのは

1.→ゲーム(特に携帯型RPGゲーム)
2.→暗算(高速計算類はすべて)
3.→宿題(お粗末3点セット)

上記3つが、思考力養成を妨害する三大要因になっている。
*親子関係は全世代、年令に関係なく
最も影響を与えることは
大前提なので除外してあります。

18才の成人式:子育て終了(文責:どんぐり倶楽部)


※庭の花(秋明菊)

■今年2012年で、一番下の子が成人式(糸山家の成人式は18才)を迎えますので、子育ては終了です。
 結果報告は現状を伝えればいいと思いますので、下記が現状です。見事に「幼く・賢く・逞しく」育ちましたね。

●長男...大学3年生
※日韓海峡映画祭にて撮影(ショート・フィルム)を担当した映像作品が最優秀賞を受賞(新聞に載って知りました)
※県立科学博物館で自作の3Dプログラムが常設展となる(これも随分あとで知りました)
※今年も忙しそうです。県絡みのお手伝い(アルバイト)の依頼が多いようです。(理系分野での出品依頼など)(これもさっき、電話で初めて知りました)

●長女...大学1年生
※アルバイトもしています。
 大器晩成型ですね。
 彼女に「どんぐり」を引き継いでもらいたいのですが、何も言っていません。

●次女...高校2年生
※先生捕まえて、楽しそうに質問攻めにしています。(国立目指して「ウォ〜」とか言いながら頑張ってます)

※いずれも、塾には無縁(大学受験も独学)。
 全員自学(疑問点は先生へ質問)。
 理系+文系です。みんな、優しく逞しいです。
※小学校時代は、教科書以外は「どんぐり問題」のみ。
 他は、一切なし。
※全員18歳で成人式。
 支度金を受け取り、以降は全て自費(入学金も生活費も)。

●健康診断にて(文責:どんぐり倶楽部)


●健康診断にて

ヤブ医者が体温計の代わりに温度計を使って患者を見ている時の会話。

D:何度ですか?

R:42度です。

D:ほう、結構すすんでますね。

R:言われたように、高速で繰り返し擦ったら上がったんですよ!
   いやぁ、けっこう頑張りました。

D:でしょう! 努力は報われるんです。
   継続は力なり、順調ですねぇ。
   どんどん上げましょうねぇ。
   高い方がいいに決まってるんですから。

R:はい!
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*体温は体温計で測りましょう。
*体温は高すぎても低すぎても異常です。
*早期発見早期治療をお勧めします。
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●まずは、「体温計」で体温を測ることから始めましょう。

*頭の健康診断はコチラです。
http://reonreon.com/shindan-new.html

■宿題と信号機(文責:どんぐり倶楽部)


●子育てと教育の大原則(糸山泰造著:エクスナレッジ刊 :2005/11/18)の書評に、
下記のようなものがあった。
2012.09/19の記事のようなので、久々に書評を見たが、
まだこんなことを言っているのが一般的なのか、とガッカリする。

>大いに同意するところもある。勉強ができない子供は、文章題ができない。複雑な計算を見ると、意味を考えずに適当に数字を組み合わせて、暗算で計算しようとする。
 しかし「自動宿題マシーン」とは何か。
 この本ではよくわからないが、どうもお母さんが宿題を代わってやることのようだ。

 どうなのだ。

●「どうなのだ」で終わりですか...。自分で検証することを、是非是非お願いする。


【下記の様子を。ほんのチョットだけ想像してみて下さい】

ここは田舎の一本道、車はめったに通らない。

目の前で子供が自転車から落っこちて側溝で頭をうち、大怪我をした。

頭から大量の出血をしている。

道路の向かい側には脳外科専門病院がある。

一刻を争う。

しかし、「信号は赤」

私なら、「信号は無視して直ぐに病院へいけ!」と言う。

ところが、

その人は、「赤信号を無視するのは、どうなのだ」
その隣の人は、「赤信号を無視するのは、いかがなものだろうか」
その隣の隣の人は、「赤信号んで止まるのは。ルールだから。ここは、ルールに従うべきではないのか」
と言っている。

信号機の本来の役割も、
子供の状態も全く分かっていないと、
この異常事態にさえも気づかない。

信号機の本来の役割は、人間を守ることだ。
子供の状態は、一刻の猶予もない瀕死状態だ。

すべきことは、一つだ。

子供を助ける行動をとる。

ここを忘れて、「ルールは守ろう」は、あり得ない。

●宿題の検証方法は9/14の記事でUPしてありますので、
 参考にしていただきたいものです。
【宿題はキチンとする!する?】
http://reonreon.posterous.com/160878997