●思考の忍耐力(文責:どんぐり倶楽部)


●幼児・児童期に、意識的に育てなければならないのは「思考の忍耐力」です。
パッとひらめくなんてのは大したことじゃない。
また、そのヒラメキをするにも必要不可欠なことは思考の忍耐力である。

この忍耐力は育てないと、なかなか育たない。

しかし、意識して環境を整えれば、誰でも普通にしっかりと身につく。

「どんぐり」では普通の環境が、この思考の忍耐力養成ができるようになっている。
問題の構造が2段構造、3段構造になっているので、思考の忍耐力が、どこまで育っているかも直ぐに見える。

例えば
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<5MX05>  月  日( )
朝太郎は、朝のコーヒーを飲んでいる時に、ふとアメを食べたくなり、200秒で11個のアメ玉を作る事ができる自動アメ玉製造機を発明しました。それでは、この製造機が2時間で作る事ができるアメ玉の数と、その数の百の位の数字を十の位にして、十の位の数字を一の位にして、一の位の数字を百の位にした数の差は幾(いく)つになるでしょう。
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答え:243(639-396=243)
*問題自体は、難しくはないが「考えるべきサイクル」が複数にしてある。
1.時間の中での秒・分・時間の変換力
2.時間と個数の関係からの立式力
3.個数の指定された求め方の理解力
4.数字の構造を使って指定されたように操作する力
5.求める数の出し方の指定に沿った解法を選択する力

<5MX05>は5年生向け問題になっているが、どんぐり問題では下記5問でも扱っている。
<3MX94><4MX68><5MX28><5MX74><5MX88>
そう、実は3年生でも普通に解く。
計算問題や国語の問題が不要な理由も問題の内容と構成にある。その程度のことは、考えて仕組まれている。時々「どんぐり」は計算問題がないから、図形がないから、国語がないから、中学部の問題がないから〜、というのは見当違いである。不要なものは公開しない。ということである。余計なことをしている時間は、微塵もないと思います。
*「これだけ算数・計算編」という数字・計算を効果的に理解するためのテキストはあります。