■宿題と給食(文責:どんぐり倶楽部)


●どちらも、毎日小学校で出るものですね。

 そして、どちらも、変更依頼ができるものです。

 また、持参すれば一切受け付けなくてもいいものです。

*給食「だから」残さずに食べなければならない?
 宿題「だから」全部していかなければならない?

 命にかかわる(頭にとては感味力と思考力が命)アレルギーがあることを
 無視して簡単に言っている人が多すぎる。

<今日の新聞より>
2012.12/20(木)東京都調布市の市立富士見台小学校で20日、
小学5年の女子児童(11)が給食を食べた後に体調不良を訴え、
搬送先の病院で死亡したことが調布市教委への取材で分かった。
女児はチーズなど乳製品にアレルギーがあったが、
その日の給食で出されたチーズ入りのチヂミを食べたという。
アレルギーが原因で亡くなった疑いがあり、
警視庁や調布市が経緯について調べている。

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
<2006年の過去ログにこんなのもありました>
[93] くれよん 投稿日:2006/06/17(Sat) 23:26  [関東] 
こんばんは。他のHPの掲示板のアドレスって貼っていいんでしょうか。
http://www.inter-edu.com/forum/read.php?902,387239
インターエデュ掲示板で、ある方の「宿題はやらせないとダメですか」とのQに非難轟々のAが返ってきて、
どんぐり倶楽部の名前が出ています。
ここで返答されている方々は「宿題はやるのは当たり前!」という回答で質問者は、
正直ってコテンパンにやられています。
学校、先生はもちろん、子供を守る親の考え方がどうにかやられてしまっているような気がします。
怖いです。先生、貼っていけないようでしたら、アドレス削除してください。
●貼っていいですよ。
●悪い宿題はさせない。それだけです。アスピリンは効果的な薬ですが幼児・児童には使いません。
同じ薬でも「大人には使っていい薬と子供には使ってはいけ ない薬があることを知らない」のでしょう。
問題は中身です。
中身を吟味せずに(吟味の仕方さえも知らずに)善し悪しを論ずるのは不思議です。
宿題を「しつ け」と勘違いしている場合が多いですね。残念です。
頭の栄養であるべきものが毒薬になっているのに気付かすに補給しているのですからね。
常に教育の被害者 は12才以下の子供です。

<初めての方のために日々雑感の一文を紹介しておきます>
2006.6/4...12才が「思考の臨界期」であり、早期教育が無駄なこと、前倒しは意味がないこと、
12才までにすべきことは、
新しい思考モデル (思考回路)作成ができない(邪魔をする)「暗記・暗算・高速反応」ではなく
思考回路を増加させること(例えば「良質の算数文章問題」を絵図で解くこと・ 工夫すること)しかない
ということの実証データを示した決定的な論文を見つけた。

12才(女子は11才)で大脳皮質の活動組織である灰白質の増加ピークを 過ぎる。
すると、過剰神経回路網は破棄され、それに伴って灰白質は薄くなるのだ。
また、思考に関する小脳の重要な関与(私が書いていた小脳自動思考)につ いても述べられていた。
米国国立精神衛生研究所の神経科学者Gieddの論文である。
<抜粋>
In the frontal part of the brain, the part of the brain involved in judgment, organization, planning, strategizing -- those very skills that teens get better and better at -- this process of thickening of the gray matter peaks at about age 11 in girls and age 12 in boys, roughly about the same time as puberty. After that peak, the gray matter thins as the excess connections are eliminated or pruned. 
[From どんぐり倶楽部・代表:T.Itoyama]
--------------------

※日本ブログ村に参加してみました。
このブログが参考になりましたら、お手数ですが、下記をクリックお願いします。
http://education.blogmura.com/

【どんぐり倶楽部の公式サイト】
http://reonreon.com/

※「頭の健康診断」年長〜小6向け(中学生も可)。
http://reonreon.com/shindan-new.html

■高速計算について(文責:どんぐり倶楽部)

●私の説明より格段に分かりやすいので、紹介させて頂きます。

<動画の一部書き起こし>

実際にうちの教室に来る子達も、そろばん教室の出身者って結構いるんですねぇ。賢い子、一人もいませんでしたね。

文章読めない。計算だけですね。暗算だけ。それも、暗算もできる桁数超えると、当然出来ないんですけど。でもできないなりに、こんなこと(算盤を弾く仕草)をやって間違った答え出してましたね。---高速計算の大量プリントの教室、ここはもう最悪でしたね。なんでこんなに子供達を壊しちゃうのってくらいひどい状態の子供達ばかりでしたね。何故そんなになっちゃうのに行かすのかな---体験に行って、理由は見つけてきましたけどね。---百ます計算---トップに君臨してる子はダントツに速いですね。驚異的でしたね。当然、勉強全然出来ませんでしたけどね。どんぐり問題もやりましたけど、全く手が出ませんでしたね。


<アドレスは下記です>

YouTubuでもご覧いただけます。


■説明をされている先生は金森さんです。
プロフィール:1972年5月5日生まれの40歳、7歳と5歳と1歳児の父です。
一部上場IT企業の人事マネジャーとして長年社員の採用、教育に携わりましたが、
子育てに深くかかわりたいという想いから退職、
半年間次男の育児に専念したあと、2009年に塾を開校しました。
2011年「考える力」を育てるGフォレスト新松戸校をリニューアルオープンしました。

●Gフォレスト新松戸校代表:どんぐり倶楽部・千葉支部代表
●047-346-6530

※日本ブログ村に参加してみました。
このブログが参考になりましたら、お手数ですが、下記をクリックお願いします。

http://education.blogmura.com/

 

【どんぐり倶楽部の公式サイト】

http://reonreon.com/

 

※「頭の健康診断」年長〜小6向け(中学生も可)。

http://reonreon.com/shindan-new.html

■添削時の注意(文責:どんぐり倶楽部)

●さて、この解答への添削はどうしますか?
●添削時の注意

特に、家庭でする場合に、お母さんが添削される場合は注意が必要です。
余計なことは絶対に「書き込まない」こと。
アドバイスもダメです。

●なぜ、どんぐりでは、解答を「作品」と呼ぶのか
 書き込んだ時点で、それは作品への書き込みなのですから、共同作品になる。
 作品に「え〜?」「ガッカリ」「やり直し」「分からん帳へ」など書き込まないでしょう。
 また、書き込んだものは一生残ると思って書いて下さい。

 そして、ノートは本人の「心」そのものだと思うこと。

 一文字で深く傷つけることがある。

 簡単に「添削」とか「教える」などと思わないこと。

 式や答えが関係ないことを本当に理解しておく。

「式は?」とか「こたえはどこかな?」なんてのは、言葉で優しく聞けばいい。

 書き込むものではありません。

●上記の添削(実物)
●本人が続きをしてきた
●全体図(見開きだと)
※これを、添削のアドバイスと思ってこんな書き込みをしてしまったら、直ぐに嫌になりますよ。...人生がね。例えば、下記のような書き込みは「絶対に」ダメです。
 これだけ絵を描いて楽しんでいるのですからね。

※日本ブログ村に参加してみました。
このブログが参考になりましたら、お手数ですが、下記をクリックお願いします。
http://education.blogmura.com/

【どんぐり倶楽部の公式サイト】
http://reonreon.com/

※「頭の健康診断」年長〜小6向け(中学生も可)。
http://reonreon.com/shindan-new.html

*自宅マンションの庭の様子:今年の干し柿と楓

■素敵なブログがニョキニョキ(文責:どんぐり倶楽部)

●今日はルクセンブルグのどんぐり教室を紹介します。
 下記は、その中(どんぐる倶楽部:どんぐりの動詞形ですね「どんぐる」)のギャラリーページです。

どんぐる ぎゃらりー
その他のどんぐり算数問題の絵
 

  はじめの一歩と一年後・・・
 
  進化の様子(男児 5歳5ヶ月 年長さん ※2012年6月現在 )

 進化1 見えないものを見る力1←これが大事!

 0MX02
しんたろうくんは そらをとぶ おさかなを きのう みました。おさかなはあかいおさかなと あおいおさかなが いました。あかいおさかなが 3びき いたのですが あおいおさかなは なんびきか わかりません。そのひの しんぶんで きのうのおさかなは みんなで 8ひきだったことが わかりました。では、あおいおさかなは なんびきだったのでしょう。

  
赤いお魚を3匹→OK
そのあと青いお魚を2匹描いてみたものの意味が分からなーい!と半泣きで断念。

 ところで、無いもの、見えないものが見えるかがこの問題のねらい目です。ヒントなしですからね。ヒントをもらって解けてもゼロですからね。泣いてもスネても、そのままわからん帳に寝かせます。ちゃんと絵を描いておくと大脳からコピペして小脳が勝手に考え続けてくれます。→小脳の自動思考 

  

 2ヶ月後・・・・↓。
しんたろう君がかわいいですねぇ~。なんだか前より絵に余裕がうかがえます。
お魚ちゃんと描いてあります。赤いのが3匹と青いのが5匹。
だいせいか~い!!!はなまる。でも本当は答えは重要ではないし、正解することが重要だと子供に思われては困るので、解けてもさらっと評価して下さいね。お母さんは心の中で静かにガッツポーズして下さい。(笑) 絵を丁寧に描いたことはもちろん評価してくださいねー。

 

  
足し算や引き算を習っていない年長さんでも、上のような問題が解けるんですね~。大人でもしっかり集中してないと、あれっ何て書いてあったっけ?となってしまいますよね。
絵さえ描けば・・・解けるんですよね~。しかも、楽しく。上記のはじめの一歩を読んでいただければ分かりますが、数ヶ月前は桜の花を描くのもやっとだったんですが・・・。ここまで来ました。子供の成長ってすごいです。足し算や引き算など学校で習ってないことを良かれと思って家で教えては駄目ですよ。子供の才能を潰します。

  
進化2 見えないものを見る力2

 0MX20
きょうは くじらの うんどうかいの ひです。しんたろうくんの くじらも でます。あかいくじらと しろいくじらに わかれて きょうそうします。あかいくじらが しろいくじらより 3びきおおいので みんなでくじらは 19ひきいます。では、あかいくじらは なんびき いるのでしょう。

 (19-3)÷2=8 8+3=11という問題ですね。これも文章だけで解こうと思ったら年長さんにはまず無理ですね。そもそも、それぞれの色のくじらが何匹ずつなのかが書いてないですから難問です。1回目に解いたときは、くじら描けなーいということだったので、図鑑で調べました。そして、くじらを2匹描いて終了。上↑(ちなみに隣の文は書いてと頼まれました)

→わからん帳へ。

 数ヵ月後、2度目に挑戦した絵がこれ↓。

 

 赤いクジラが12匹、白いクジラが7匹描いてあります。ちゃんと全部で19匹います。いっぱいいっぱい頑張りましたというところでしょうか。答えはまだ間違ってますが、ここまで描けていれば思考回路一つ増えました。上出来です。

  
進化3 足し算引き算混合の問題

 0MX24
ふゆがきらいな ゆきだるまの たあくん と ういんくん が いました。ふたりは はるのこうえんへ ぴくにっくに いきます。たあくんは おにぎりを 5こ ういんくんは 7こ もってきました。ふたりで4こずつ たべたとすると のこりはあわせて なんこですか。

  

  (5-4)+(7-4)=4または(5+7)-(4+4)=4という問題です。雪だるまが描いてあって、お皿におにぎりが7個と5個のっています。二人で食べたおにぎり8個も描いてあります。正解です。う~ん・・・複雑な問題ですが・・・。でも、これも絵を文章どおりに描きさえすれば答えが見えますね。この問題では、ずつ、のこり、あわせて などの言葉を正確に理解しているかが問われています。また、食べたとすると・・・などの仮定表現も算数ではよく出てきます。このような言葉は日常生活のなかの場面場面で覚えるのが一番です。日頃から意識して使うようにしていきましょう。2年生くらいまでは出来れば式は書かないほうがいいですね。式を書くと式で考えようとしてしまうからです。とにかく絵で考えること。これにつきます。

  
進化4 足し算から掛け算につなげる問題・・・そして読解力

 0MX00
こうえんに かたつむりさんたちが あつまっています。きょうは、みんなで おちばを あつめるそうです。ひとり 2まいずつの おちばを あつめると みんなで なんまいの おちばを あつめることが できるでしょうか。かたつむりさんは みんなで 4にん いますよ。

 

  

 どうしてどんぐり問題で読解力がつくかがこの絵から解ると思います。例えばこうえんと聞くと、滑り台があって、ブランコがあって、砂場も描いて、そしてお日様も描きたいけど、カタツムリさんが来るということは雨も降っている。かたつむりさんの上にもちゃんと二枚ずつ葉っぱがのってます。一行読んだだけでこれだけのことをイメージ出来ます。これが行間を読むということに繋がります。文章にはどこにも滑り台やブランコ、太陽などは出てきませんが、頭の中で場面設定をしています。ここがポイントです。 言葉を聞いてまたは読んでどれだけ多くのことをイメージできるか、またそこからどこまで自分の過去の体験とリンクすることが出来て感情までも再現することが出来るかというのが、どれだけ読解力があるかということに繋がります。このように一行を丁寧にきちんとイメージ化することが大切です。それが身につくと後々本一冊を丁寧に読み解く力がつきます。視覚イメージそのものが理解であり、思考へ繋がるからです。一文を読んでどれくらいその子がイメージを膨らませることが出来るかここが勝負と言っても過言ではありません。算数の問題だからと言って急いで答えを出させようとしてはいけません。ここを焦るともともこもありません。十分に楽しむと自然に次のステップに進みます。算数って緻密な読解なんですね。読解したものを算数語(式)に置き換えはしますが。つまり、大雑把でよい国語の読解が伸びないはずがないのです。もちろんどんぐり方式でやらないといけませんよ。

 で、私もまだまだ未熟者なので、ちょっと油断すると答えを出して欲しいと思うんですよね~。でも本当に答えはオマケで、2年生くらいまでは文字を絵にするということを楽しく出来るほうが大切です。子供に答えが出た方がいいんだとか正解することが良いことだとかすごいんだといった認識をさせないように日々精進です。ほらっ、答え出してよ~っ。ビームを出しちゃうんですよねー。駄目ですよ。だって、正解することが目的ではなくて思考回路作成が目的ですからね。学校のテストで満点とっても思考回路ゼロだったら意味ないですし。つまり学校のテストは学力をはかるものではないのです。いろいろ書くと長くなるのでこの辺で。あとはどんぐり倶楽部公式ホームページをご覧下さい。

あ、そしてこの問題は、例えば年長さんであれば絵を描いて葉っぱの数を数えますね。1年生だったら2+2+2+2=8と書くかもしれません。2年生であれば2×4=8と答えをだすでしょう。また逆の見方をすると、年長さんのときから掛け算の準備学習をしているということになります。ただ式で覚えるのではなくて学校で掛け算を習ったときに、実感として式の意味がストンと腑に落ちるように準備ができるわけです。大事なことは今自分が持っている力を駆使して考えるというところにあります

  
進化5 健全な省略・・・抽象化への道

 どんぐり問題の基本は丁寧に絵を描くこと。問題には虫や動物などが出てきて、15匹とか20匹などは常ですが時よりものすごい大きい数が突然現れたりします。たとえどんなに忍耐力のある子どもでさえも、全てを丁寧に描くのが不可能になってきます。そこで自分で考えるようになります。この●をバッタということにしよう。とか、この■を10ということにしよう。ということで以下の絵を見て下さい。

 0MX55
ばったを のせた ばしゃが 6だい やってきました。1だいに 3びきずつ ばったが のってます。 では、みんなでなんびきの ばったが やってきたのでしょう。

  

 はじめ、「ばったを乗せた馬車」を描きました。馬車とかよく描けるなーと感心しつつ。で、「6台やって来ました。」・・・・・・「これを6台も描けないよ。疲れるし・・・。」(息子心のつぶやき)で、どうしたかというと、四角に車輪を描いてその上に点を3つうったものを6つ描きました。おっ、そうきたか・・・。

 はじめからこういうことをやっていた訳ではありません。以前までは数が多くなると、「そんなにいっぱい描きたくない。疲れる!」「えーっ!13匹もいるの?嫌だ!」とお絵描きを止めていました。母「えっ、13匹ぐらい描こうよ。(心中)」と思いつつも、わからん帳に入れてほっときました。

   
ところで、自分から抽象化することを学んでいくというのはとても大切なことだなと思います。いきなり文字や数字(数式)を教えられるのとは得るものが全く違います。教えられて何となくやれるではなくて、自分で使いこなしているという感覚。これが大事。まず、具体物ありき。そしてそれを絵に描いて考える。今度はそれを簡単な絵で表してみる→最終的に文字や記号を使って表す。その方が効率的(早く描ける、伝達するときにまぎらわしくないとか、スペース上の問題とか・・・)。しかし重要なのは、文字や数字自体が大切なのではなくて、もともとは全て視覚イメージなんだというところをはっきりさせておきながら、便利な面もあるから文字や数字を使うというところを子どもが認識しているところだと思います。

 でもどんぐり問題はじめたてのうちからいきなり蟻さんが●とかでは楽しめてない(=味わえてない)のでお粗末ですが(というのは、解くために絵を描くのではなく、問題を考える過程を楽しむために問題があるので・・・。←ここ重要。)親がさせていると、解かせていると、子どもは「描けばいいんでしょ?」「やればいいんでしょ?」もしくは拒否、みたいな反応になるのは目に見えていますがこれではもったいないし、後で伸びません。なぜなら自分ですすんで勉強を楽しもうという姿勢がないからです。やらされてるだけ。親として特に気をつけたいところです。やらせないこと!!!どんぐり問題は本当に良質の問題なので、子どもにさせたいのはやまやまですが、ここを急ぐとぽしゃります。昨日やったからいいでしょもうやんなくて。あんまりするとアホになるよ。ぐらいで丁度いい感じです。ちなみにうちではどんぐり問題をするときはたいていグミかチュパチュプス食べながら楽しくやっています。

 これからどんぐり問題に取り組もうとされる際に、とにかくほっといても(もちろんどんぐり流にですが・・・放任・ほったらかしの意ではありませんので注意)自然に子どもがやり始めるので焦らず待つことが必要だということの参考になればよいかなと思います。どんぐり理論では固体差がないですから。例外なく100パーセント誰でも。だって同じ人間だから、人間の発達をするまでです。正常な発達が出来る環境さえあれば・・・です。

 省略が見られる絵↓

 
0MX59

 
0MX79

  
  人間の正常な成長には「楽しさ」が絶対条件なのです・・・。
                                                  糸山泰造『 思考の臨界期』より

  

  学校や~式などで、計算だけ早くできたとしても、考える力がつかないのは当然と言えます。数式の裏にあるものを体得していなければ、納得していなければ見せかけの理解になってしまいます。小学生の間は何をするとか、何が出来るとか答えが合うといったことは二の次で、どのようにしているかが重要です。丁寧にやっているかどうかも見逃せない重要なポイントです。子供の発達を無視した前倒し教育を行うと後でしっぺ返しが来ます。知的系統教育(パターン学習や知識の蓄積)は頭が出来上がった12歳以降に行うべきものです。で、答えが出せれば見かけ上は出来ていますので親も安心ですが、本当に分かっているのか十分に確認する必要があります。どんぐり問題では絵を見るとどこまでどう分かっているのかいないのかが一目瞭然です。また、どんぐり問題の良いところは、論理的な思考だけを育成するのではなく、同時に感魅力、オリジナリティー、感情を殺さない教育をするところです。ヒントになる絵などは一切なく、0から自分のオリジナルの絵でもって考えるのです。読解力がつくのはいうまでもありませんし、しかも他の言語にも他の教科にも応用が利きます。視覚イメージ操作が上手に出来ればオールマイティーなのです。

 また、習っていないから出来ない、これ足し算の問題?引き算?などの言葉がでるとしたら重症です。頭がコピー回路になっています。今自分が持っている力を駆使し、しかも楽しく解くことを子供達が普通にやれること、そこからガラスの自信ではなく、本当の揺るがない自信がつきます。頭が出来上がる12歳までに具象思考を続けておくと其の回路はのちのち生かされます。そして、より高度な抽象思考が出来る土台を作ります。人間は環境適応しますので、使わない回路は淘汰されるからです。

 学校の勉強はあくまでも整理学習です。自分がこれまでに遊びや体験を通して培ってきたことをまとめるというのが学校の役割です。つまり、算数でいえば自分で具体物を使って数えたりしていたことを数字や式で表すとこういうことになりますよというのを学校が整理して教えてくれるわけです。なので、学校では思考回路養成や学力養成はしてもらえないのです。

また自主的な遊びによって思考回路が作成されるのは言うまでもないことなのですが、では遊んでいればいいかというとそうではありません。回路を作ったが活用できていない場合があるからです。学校に入ると整理学習ですからパターン学習が始まりますね。そして宿題も出ます。もしここで視考力の活用方法を身につけておけば学校に振り回されずに能動的に学習することができます。就学一年前くらいから少しずつ論理的なことを導入しつつ、言葉から視覚イメージ化する練習をすると良いです。間違っても、入学までにひらがな、カタカナが書けて、計算は出来るようにばっちり準備しておけば楽だし、余裕を持って授業に望めます、今からやっておきましょうというフレーズに引っかかっていろいろヘンテコリンナことをさせないように。だって、これから先の人生、授業でならうことを全てばっちりやって授業に臨むなんて不可能ですよね。全部お膳立てするのではなく、お膳立てがなくても自力でやって行ける力をつけなくては全く役立たずなのはいうまでもありません。

 そこで、今どうしてどんぐり問題が必要かといいますと、昔は子供達は外でいろんなことをして遊んだわけです。親が見ていたら絶対させて貰えないだろうこともやれた訳です。そんななかで思考回路を作る事が出来ました。ですからバランスがとれていました。しかしながら今は違います、治安も悪くなったでしょうし、例えばルクセンブルクでは12歳までは保護者同伴が義務付けられていますよね。子供は自由に遊ぶ機会がガクンと減ってしまいました。つまりそれだけ思考回路をつくる機会が減ったということです。けれども学校の中身は昔と全く変わっていませんよね。また家庭環境と言えば、アパート住まいで庭もなく、日曜大工や庭の手入れをするのを見たり手伝ったりする機会さえありません。動物すら飼えません。おもちゃといえば既製のもの。何もかも便利で工夫の余地なし。また、拍車をかけるようにテレビやゲームが氾濫し、家庭で幼児期からコピー回路を強化すべく知的系統教育を行う。時間があるからと習い事をいくつもさせる。車で送り迎えなのでドアtoドア。プラスの要因が激減し、マイナス要因で埋め尽くされています。これでは子供の頭はガタガタです。昔のように、ほっとけば自然に思考回路が身につくという時代ではなくなったのです。そこでどんぐり問題で意図的に思考回路の養成をするんです。使用上の注意を守ってやると誰でも100パーセント思考力(視考力)がつきます。すごくないですか?意図的に・・・ここがまたすごいですが、誰でも・・・これも驚きです、100パーセント・・・以上かもしれません、思考回路養成できるんですよ。問題1学年分1000円・・・安っ、と紙と鉛筆だけで。消しゴムもいりません。どんぐり問題は年長~6年生まで700問ありますが全部する必要はありません。しかも、答えが出せなかったとしても学力がつくからあら不思議。答え出さなくても頭良くなるってどういうこと?ここも驚異的!!!どう考えるかの過程が大事だからです。答えはオマケです。答えはオマケなんですよ。しかも、楽しくやれて、論理的なことをやっているにも関わらず、感情を潰さないんですよ。グリコにオマケが10個ぐらい?いやもっとついてる嬉しさです。ちょっと違うか。←どんぐり理論に出会ったときは稲妻に打たれたくらいのビリビリ感でしたね~。

 もちろんどんぐり問題をしなくても子供は育ちます。偶然に視考力を身に着ける子供もいます。でも、やってみてプラスはあるかもしれませんが、マイナスはないのでご安心を。

 社会にでれば、分からないことだらけですね。いかに知識をもっているといってもこの世の中のことを全て知っているなんて不可能なことです。自信がない、考えれないが故に知識武装せざるを得ないのはあわれなものです。また、いろんなことがそつなく出来るのになんだか楽しくない。そんな人生もいやですね。また、人生にはいろんな困難がありますが、その時に習ってないからどうすればいいの?出来ないよと逃げますか?人に自分がどうすればいいのか聞いて回りますか?人から言われたことしか出来ないマリオネットになりますか?

 どんぐり問題を通して、生き方そのものを、また自分の人生を、今自分がやっていることを楽しむ術を子供達に学んで欲しいと思います。そして、このようなことを子供に教えることが真の教育だと確信しています。子供にヘンテコリンなことをさせないで、週にたった1~2問どんぐり問題をするだけですばらしい力がつきますよ。是非ご家庭でやってみてくださいね。

  
年齢による、どんぐり問題への誘導方法 
●年長~1年生 
   ・遊びの一環 
   ・お絵描きする為の材料 
   ・文字を絵にする事を自然に出来るようにする 
   ・数字も不要 
●2~3年生 
   ・問題に取り組むことが、楽しい約束になるように設定 
●4年生 
   ・大事なルールとして、1週間に一回必ずやろうと約束する 
   ・親の本気を見せる 
   ・どんぐりがなぜ必要なのか話す。(勉強することの意義、働くことへの覚悟など 
    中学3年まで、折をみて話をする) 
●5年生 
   ・重要な仕事 
   ・好きでも嫌いでもやる! 
●6年生 
   ・自分の思考を鍛える方法 
    (きちんと考える力をつけたいと思うなら、これをやるしかない!) 

どんぐり問題全問をする事に意味はない、7年かけてする事に意義がある !!! なぜなら、12歳ごろまでは子供は人への進化の途中にあるため、必要なもの(つまり使うもの、環境に要求されること)は残され、使わないものは淘汰されるからです。考えるという良い回路を淘汰させないために7年かけてじっくり・ゆっくり・丁寧にです。

魚を買い与えるのではなく、捕り方を教えましょう。

 * 紹介でした。

※日本ブログ村に参加してみました。
このブログが参考になりましたら、お手数ですが、下記をクリックお願いします。
http://education.blogmura.com/

【どんぐり倶楽部の公式サイト】
http://reonreon.com/

■算国スターターパック(文責:どんぐり倶楽部)

●算国スターターパックを作ってみました。
 期間限定でDL(ダウンロード)のみですが、ご利用下さい。
 ベータ版(試験的なパック)ですので50%OFF程度にしています。

■ダウンロード限定:期間限定
 コチラはFile-PostにてDL(ダウンロード)ページをご案内します。

1.最初に選びたい学習方法・上
*どんぐり問題の進め方が分かります。

2.漢字読本・小1
*1学年の漢字が一つの物語で学習可能です。
*漢字を一度も書かずに書けるようになるIF法の解説もあります。

3.基本筆順帳・小1
*筆順、音訓すべての発音を含んだ例文付きのスペシャル版です。

4.良質の算数文章問題・年長向け
*全学年で使用して頂きたい良問揃いです。

5.良質の算数文章問題・小1向け
*本当の学力を育てる第一ステップですが、簡単ではありません。

6.これだけ算数・計算編・全学年用
*習熟すべき項目、すべきでない項目を踏まえた学習が可能になります。
※何でも習熟させればいいというわけではありません。

合計:5000円
*プリンターがない場合はPC画面でも学習可能です。
 また、コンビニでのプリントも可能(PDF書類)です。


※日本ブログ村に参加してみました。
このブログが参考になりましたら、お手数ですが、下記をクリックお願いします。

【どんぐり倶楽部の公式サイト】

■ショッピングカートへは下記よりどうぞ
http://reonreon.com/cart.html

■学校で身につけた「ありえない計算」を修正する瞬間(文責:どんぐり倶楽部)

●これまで、どんな問題でもマイペースで淡々と楽しく問題を解いていた子が、突然、「分かりません」と言い出した。

 解答のノートを見ると、途中から計算式で埋め尽くされている。

 これでは、考えることは出来ない。

 学校で扱う問題程度では数字の操作だけでもほとんどの問題は解けてしまうので(考えていないということが)分からないが、どんぐり問題は「考えないで、適当に数字の操作をして答えが出せる問題」は非常に少ない(意図的に出るようにしてある物もあります)。

 どうして、急にこんなことになるのか。

 もちろん理由がある。

 分数などの新しい単元に入り、数字の実体を意識できないまま、計算という実体と感じることができない数字の操作を始めたからだ。

 つまり、納得するまで実体に親しむこと無く「はい、計算問題で習熟しましょう」と計算に入ってしまうからだ。

 実体が見えないので、相当意識的に見ようとしない子には、3kgも3分間も同じ3でしかないので平気な顔で3+3=6、3x3=9、6+9=15  答え15 とデタラメな数字合わせをする。

 そして、考えることなく、「分かりません」「教えて下さい」と言う。

 これが勉強方法だと思ってしまうのだ。

 この現象は、いつでも誰にでも起こりうる。砂山と一緒で「壊すのは簡単」なのだ。
 それまで、どんなに丁寧に育てていても、学校で計算競争など始まろうものなら、相当家庭でのリセットをしないと巻き込まれる。
 学校側は、他人との競争ではなく「自分との勝負」「自分に勝つ練習」「達成感を得られます」なんてことを言ったりするが、

 やっていることが、同じなので結果は同じ反応になる。---考えられなくなるのだ。

 もちろん、これは、子供達のせいではなく、教師と保護者の責任である。
 
 御存じのように「子供は、育てたようにしか育たない」のだから、いかなる言い訳も通じない。

 考えないように教育してしまった結果である。

 もう、「お題目」に惑わされるのは、やめていただきたい。

 今、この時、自分の子供がどう反応し、どう生きているのかをシッカリ見ていただきたい。

 1週間もあれば十分です。

 その中に2回だけ、在籍学年のどんぐり問題をとりいれて、その様子、反応、態度をよくよく観察して下さい。これまでの子育てと教育の全てが何だったのかが分かります。
「頭の健康診断」にある年長〜小6までの各学年5問ずつの問題を使って下さい。
http://reonreon.com/shindan-new.html

■高学年から、どんぐりを始めた場合は、何年間も(どんぐり問題をするまで)全く計算の意味を考えてこなかったことが1問で分かる。で、タイミングを見て修正するのですが、我慢出来ない子供もいる。下記は、2週間で修正したケース。(6年間学校でデタラメ計算の練習を続けていた証拠でもあります)

<指導中の動画>

*毎度おなじみペンギン王国です。
<6MX62>  月  日( )
今年のペンギンクラスはフンボルト族とマゼラン族でできています。
フンボルト族は23匹で、マゼラン族はクラス全体の1/3(3分の1)より5匹多い
そうです。では、マゼラン族は何匹いるのでしょう。
……………………………………………………………………………………………

*「どんぐり」をしていなければ、このまま中学校なんですよ。中学では分数の意味が分かっていないと数学は全滅です。

※日本ブログ村に参加してみました。
このブログが参考になりましたら、お手数ですが、下記をクリックお願いします。
http://education.blogmura.com/

【どんぐり倶楽部の公式サイト】
http://reonreon.com/

■問い(文責:どんぐり倶楽部)

前回の転載に続きますが、こちらはブログ「言葉のむこう」からです。

<転載>

http://kcanon.blog68.fc2.com/blog-entry-47.html

【どんぐり倶楽部の根本的な問い】

どんぐり倶楽部の算数文章題を、中学受験の勉強のためのツールとして利用し、どんぐり倶楽部の教育に関する考え方を知ろうともしないで終わる人は多いと思います。
非常に勿体ないです。万一、そういう人がこれを読んでいたら、是非、どんぐり倶楽部の考え方全体を知って欲しいと願っています。

中学受験で成功しても、人生には、どこまで行っても色々なハードルがあります。
難関中学に入れた、その数年後には難関大学に入れた、その数年後には大企業に入社できた、医者になれた、という具合に行ったとしても、その先で出会うであろう問題は、多種多様です。
「だからこそ、○○中学に入れて、人生のハードルのいくつかを乗り越えやすくしてやりたいのだ」
「卒業大学のネームブランドは財産になるから、それを持たせて世間に出したい」
「稀少価値のある学歴を持っていれば、人生の選択肢が増えるから」
などの反論もあろうかと思います。

私も高校生の頃は、そう思っていました。
両親は、頑張って勉強しろと叱咤激励するような人ではなかったし、そもそも大学に行けとも言わなかったので、このように思うことで自分で自分を励まして受験勉強をしていました。
でも、思っていたより、人生はもっと複雑でした。

学歴が人生と無関係と言うわけではありません。
医学部を卒業し、国家試験に合格していなければ医者になれないのは確かです。
でも、医学部に行かなければ、医師になるのとは別の人生を歩むだけで、どちらがいい・悪いというものではありません。
問題は、それぞれの道で、プライベートも含めて、人生をどうとらえるか、どう考えるかです。

●「なぜ人を殺してはいけないか」は非常に単純で根本的な問いです。
「どんぐり倶楽部」では「人生は何のためにあるのか」「何のために勉強するのか」「教育とは何か」等と同様に基本事項となっています。
*どんぐり倶楽部HP 過去ログ 2006.10.12→

「なぜ人を殺してはいけないか」
「人生は何のためにあるのか」
「何のために勉強するのか」
「教育とは何か」

どんぐり倶楽部の考え方の全容は、このような根本的で、人間が長らく考え続けてきたような問いを出発点に置いています。ですから、めまぐるしい社会変化に左右されないのです。例えば、私が若い頃にワープロが登場し、その後、多くの人がパソコンを使う時代になりました。文章をタイプライターで書く時代だから、小学校からタイプを教える。ワープロの時代だからワープロを小学校で。コンピューターの時代だからコンピューターを小学校でと、社会のめまぐるしい変化にキャッチアップするために、初等教育をクルクル変えることとは無縁です。(実際には、小学校でタイプやワープロの打ち方を教えなかったと思いますが)社会がどれだけ変わっても必要なこと、普遍的なこととは何かを問題にします。資本主義であろうが、社会主義であろうが、成果主義であろうが、年功序列であろうが、関係ありません。

ところで、先ほど掲げた4つの問いには、該当する過去ログの部分に解答が書いてあります。

ですから、その解答を受け入れ難い人には、どんぐり倶楽部の方針で子どもを育てることは難しいかも知れません。
けれども、たいていの人は、「人生は何のためにあるのか」に対する解答ゆえに、受容せざるを得ないのではないかと思います。

その解答とは、
「人生には何の意味があるのか」→「人生に意味はない」→だから「自分で意味を付けていき自分の人生に意味を持たせる」※意味のある人生は育てるもの
「人生は何のためにあるのか」→「目的はない」→だから、人生を人間の(自分の)ものとするならば、楽しむことが出来るのが人間なのだから「人生は楽しむためにある」となるのです。

つまり「人生の意味、目的」について、解答は示されていないのです。
どんぐり倶楽部は宗教ではないからです。
「楽しむためにある、と言っているじゃないか」と反論されそうですが、ここで言う「楽しむ」というのは「味わう」という意味に近いかと思います。
甘いも苦いも味わいながら、目的があるに違いない、目的を知らなければ生きていけない、と思う人は、それを探していけばいい。
その探すこと自体も含めて「人生を味わう、楽しむ」ことでしょう。
このように、各人が自分の体験や思索などによって、人生の意味、必要なら目的を、求めることができるように育てる。
これが、どんぐり倶楽部方式の子育てなのだろうと思います。

<転載終わり>

※金森先生のブログも同時に見られるといいと思います

※日本ブログ村に参加してみました。
このブログが参考になりましたら、お手数ですが、下記をクリックお願いします。

【どんぐり倶楽部の公式サイト】

■文字を読めなくても思考力養成はできる(文責:どんぐり倶楽部)

●学習障害と言われ、WISCの結果が散々だという相談でも、本当の機能的な学習障害だった子には一人もあったことがありません。全ては人為的学習障害・ALD(Artificial Learning Disabilities)
※ただし、フラッシュなどのし過ぎで体のコントロールができにくくまでなってしまった子には遭遇しました。ALDの延長上にある肉体制御の混乱です。

■実践記録を紹介します。理論を持っていると誰にでも合わせた指導ができるということです。

アンカラママさんのブログより転載

【続く試行錯誤】

●今のところ、幼稚部、1年、2年までは問題を読み聞かせ、3,4年は問題を自分で選んでもらっている。

しかし、3年も読み聞かせ方式に戻すことを検討している。

問題を途中までやって、解けなければ放棄して騒ぐ子がおり、他の子もそれに釣られるので、どうしようもないのである。

寺子屋では、字が読める子に読み聞かせ方式をとった事はなかったのだが、最初の第一歩を踏み出すのに、読み聞かせ方式がかなり有効なのがわかった。

大人が読んであげることによって、子供はイメージ化に集中できる。

4年生で、低学力の子が4人いるが、先日このうちの3人を放課後集めて、読み聞かせ方式でやってみた。すると、どの子も積極的に絵を描き、答えにたどり着け、とてもうれしそうだった。

この子たちは、自力でどんぐりができない段階にいる。

1人は精神治療に通う子。

今まで、作品を提出しない4年の子を昼休みに呼び出し、読み聞かせ方式でやったことがあるが、急に開眼し、クジラの活き造り問題程度解けるようになった男の子がいる。

しかし、メンタル算数塾(そろばん、そろあん)に行っている子は、
早く答えを出す癖が抜けないので、変化がない。

また、4年に、普段成績がよいので、先生に注意されない子がいるが、どんぐりをさせれば、パターンで点を取ってきたのが一目瞭然である。

この子は、ボードで見本を見ても、「わからないから教えて」と言う。
(※どんぐりポケットでも同じです:全世界共通の事実なんです)

解き方を教えずに途中で終えると、「わからないのに、どうして教えてくれないのか」と気色ばむ。

彼女ほど成績の良くない男子たちが、自分たちには見えて、なぜ彼女に見えないのか、不思議な様子である。

彼女は、ペンギンの筆箱問題を最後に、作品も提出しなくなってしまったので、個人フォローが必要なのだが、学校の理解が得られるとは思わない。

母親とは親しくなったので、フォローのために家に呼んだのだが、答えははかばかしくない。

学校のような集団どんぐりでは、宿題に使って、家の人にサポートを期待するか、問題を選択制にしている場合は、授業後に個人的フォローが必要になってくる。

中には、読み聞かせ1回で、会得する子もいるのだ。

2年以上は、自力で積極的にどんぐりができる子達がいるので、彼らだけは選択制にして、他の子を一斉読み聞かせ方式にするのがいいか。

試行錯誤が続く。

<転載終わり>

 

※日本ブログ村に参加してみました。
このブログが参考になりましたら、お手数ですが、下記をクリックお願いします。

http://education.blogmura.com/

 

【どんぐり倶楽部の公式サイト】

http://reonreon.com/

■プラトンとイソクラテス(文責:どんぐり倶楽部)

  ●プラトンの「哲学学校:アカデメイア」とイソクラテスの「弁論学校」は当時ライバル校だった。
 プラトンは幾何学(目で見て考える視考力中心の視覚イメージ操作の鍛錬)を重視し、
 イソクラテスは文学(暗記中心の言葉の鍛錬)を重視した。今で言う高速多量学習である。

 逸材は圧倒的にプラトンの学校から輩出された。

 当然のことである。

 思考力とは「視考力」を使った視覚イメージ操作であり、言葉とは視覚イメージを導くための記号に過ぎないからだ。
アカデメイアの門には「幾何学の何たるかを知らない者は入学を認めない」という意味の言葉が掲げられていた。
ところが、これは幾何学(数学)そのものを指していたわけではなく

「人間は言葉を使うが、言葉そのもので考えているのではなく、視覚イメージ(特に視覚イメージ)で考えていることを知っていることが入学の条件である」

と言っているのである。

計算が速かったり、言葉を数多く覚えることが思考力を育てるのではなく、視覚イメージ操作(視覚イメージの移動・変形・連想・比較)の練習が思考力を育てることをプラトンは知っていたのだ。
幼児・児童期の高速計算や暗記や知識量が思考力養成にはならない(害になる)ことはとっくに証明されているのだ。

※なおかつ、今では12才以降は、それまでに使われなかった思考モデル(思考回路)は破棄される(刈り込まれる)ことも実証されていというのに...。

※日本ブログ村に参加してみました。
このブログが参考になりましたら、お手数ですが、下記をクリックお願いします。
http://education.blogmura.com/

【どんぐり倶楽部の公式サイト】
http://reonreon.com/

●「一人で出来る」と「自力で出来る」は全く違う(文責:どんぐり倶楽部)

●楽しくできれば何をさせてもいいわけではない。
 楽しく考えない習慣づけ?では困ります。

●「一人で出来るもん」の危険性
 「一人で(工夫しないで)出来る」
→考えなくても出来るところまでスモールステップで戻る
→工夫しなくても出来る問題しか与えない
=「一人で出来る」のは当たり前
=思考回路は増加しない
=考えなくても出来るの繰り返し
=考えない習慣の出来上がり
=考えられない頭の育て方だった

*年齢が下がれば下がるだけ順応性が高い
→効果が大きい
→影響が大きい
→悪影響も大きい:反射人間のでき上がり

*都合のいい勘違い
→手間がかからない
→手抜き
→手抜き学習では、手抜き頭しかできない

※日本ブログ村に参加してみました。
このブログが参考になりましたら、お手数ですが、下記をクリックお願いします。
http://education.blogmura.com/

T.Itoyama:ホームページ変更のお知らせ
旧→http://homepage.mac.com/donguriclub/
新→http://reonreon.com/index.html