■From A Book(文責:どんぐり倶楽部)

●天気がいいので書庫整理をした。
 随分処分したが、読んでいない本があった。

 どんぐりでは、
 設立当初から、完全に解決し、対応していることの1つだが、
 知らない人も多いでしょうから、紹介しておきます。

■自我と防衛-p.164

(42)教育についての忠告

子供の自我が意図しているのは、不快をさけようとすることであることが、
教育理論においては、まだ十分に理解されていない。

多くの教育的実験が失敗したのはそのためである。

最近の教育学では、子供の自我が生長するように、
大きな行動の自由があたえられている。

なかんずく、活動と関心は自由選択にまかされている。

子供に自由があたえられるのは、自があってはじめて自我が生長発達し、
さまざまな昇華がなされると考えられているからである。

しかし、学童は潜在期にあっては、衝動の抑圧にある程度まで成功しているので、
衝動を直接的に、あるいは、間接的に満足させるかどうかを問題にしているのではない。

問題は、不安や不快をさけることにある。

こうした場合、親や教師からの指導がないと、児童たちは多くの場合、
天賦の才能や昇華能力によって自分のなすべきことを選択しないで、
不安や不快と簡単に逃がれ、安心できるという安易な理由から選択するようになる。

教育者たちは驚くかもしれないが、
このような自由選択は人格の発展ではなく、
自我の貧困化になってしまうのである。

「自我と防衛」アンナ・フロイド著/外林大作訳(誠信書房)

■人智学指導原則-p.23
人間は、〈自分から〉意識の残像と創造することによって、
意識的なものが自己意識的なものへ移るのを知覚することができる。

「人智学指導原則」ルドルフ・シュタイナー著/西川隆範訳(水声社)

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