■危険信号「めんどくさい」(文責:どんぐり倶楽部)

「めんどくさい」どんぐり問題を目の前にして、こう言う子がいます。こう言う状況になる子がいます。

危険信号です。

もちろん、全世界共通です。放っておけば、一生そのまま(考えることが面倒と感じる人間のまま)です。

スイス、トルコ、日本。
全く同じです。
人間の成長過程は、良くなる時も悪くなる時も同じですからね。

*スイス*****************************
スイスで日本語&幼児教育:2010年08月22日
  「どんぐり倶楽部」・・・やっぱり正しかった!!!!! (2)
◎どんぐり倶楽部の良質の文章問題
****** やはりどんぐりは正しかった!!!!!!! ******
実際子供達を見ていますと、どんぐりの考えはコワいくらい当たっている!!!!!!!
レイナが1年生の時、しばらく学校で公文のプリントみたいな単純計算ばかりやらされていた。(スイスの学校もひどい、単純計算がメイン。考える問題、とリクエストしたら虫食い計算。それって計算じゃないの。。。どんぐり持っていったら、一回やって先生挫折、で計算に戻った。まるで日本と同じ。学校に期待しないで家でしっかりすることにした。)
そんな時、久しぶりにどんぐりの問題をやらせようとすると
「あ~、考えるのめんどくさ~い、計算のほうがいい」と言ったのでびっくり仰天!
あ~、単純計算ばかりやらせていると考えるのが嫌になっちゃうのか!夫も唖然。
皆さん!単純計算が速いからって安心しちゃだめですよ!
どんぐりやらせてみてください。
嬉々として取り組むなら安心です。何も心配することはありません。
ということで、どんぐりは引き続きやっています。
時々、どんぐりを計算と併用したり、どんぐりはパターン問題だから沢山やらせて解かせればいい、みたいな意見を見ますが、どんぐりは解法を記憶する問題ではありません。
考える力を失わないように、単純計算などで考える力を失いかけている時の、振り戻どしの役割があるのだな、だから週1,2回でいい(毎日やってはダメ)なのだな、と実感!
本当にどんぐりと出会って良かったです。子供達は学校の単純計算は遅いし間違えるけど、
スイスの小学生じゃ5年生になっても解けないだろう(スイス人の夫)というどんぐり問題は楽しく解いています。上がルイ、下の段がレイナの回答の一例です。

*トルコ*****************************
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同じ問題を、1年生が20分楽しんで解き、3年生は10秒で放棄
今週は年長さん問題の、もぐらのもちつき問題をやった。年長さんから3年まで。日本語では、もちをつく音を、絵にするところで、戸惑ったりする子が多いだろうか。アンカラママは、日本で寺子屋をしたことがないので、よくわからない。トルコにもちはないので、ギョズレメという、インドのチャパティみたいなのを文章題に使っている。
3回裏返したら、1枚焼きあがります。今までに、12回裏返しました。何枚焼けたでしょう。
この、3回裏返す、というので、こちらの子供たちも頭をひねった。
年長さんから2年生までが、うーんうーんと頭をひねり、上下矢印や、ぐるぐるのばね印や、宙に舞うギョズレメやらのアイデアを絞ってくれたというのに、3年生男子の二人組は、この文を読み聞かせると、10秒で放棄。
めんどうくさい→やーめた
この学校の3年生は少なくて、男子は4人しかいないのだが、残りの二人は、どんぐりに目覚め始めた。1人が残った時間にもう一問やったので、もう1人も負けじとチャレンジ。さらに、年長問題でなく、5年生問題がほしいといい始めた。向かいの4年生の教室の横の壁に、4年生たちの作品が貼ってあり、0から1MX作品が並んでる。この3年の子は、うちの子の5MX作品に、ショックを受けたらしい。年明けに、この子には、1MXあげよう。

*日本*****************************
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Gフォレスト新松戸校ブログ
就学前のお子さんをお持ちの方へ
うちの長男は年長になった4月から文章題を週に2問のペースで始めました。最初は「わかんない」「描けた」の繰り返しでしたが、徐々に「わかんない」はなくなり、答えが出ても出なくても楽しくお絵かきをするようになりました。そして1年を過ぎた頃には、多少賢くなってきたかな〜という実感をもてました。(同年代と比較していなかったのでわからなかったんですよね…)
ところが、1年生の5〜6月ごろでしたか、学校の宿題が急に増えて、毎日20問〜80問の足し算プリントと最大50回同じ漢字を書かされました。それまでは宿題をさせていたのですが、そのあまりのボリュームに宿題の制限をすることにしました。ここから私が1年間、酷い宿題を実際に体験することになったわけです…ツラカッタデス。
→学校の宿題について

しかし1週間ほどその酷い宿題をさせてしまった結果、文章題でちゃんとした絵がかけなくなり、式を立てては間違えるを繰り返しました。学校では出てきた数字と数字を足す文章題/計算式しかやりませんが、どんぐり問題はそんな楽な問題はありませんからね。
テレビは週に3時間しか見ず、テレビゲームもやらず、遊びたいからと何の習い事もせずたくさん外で遊び、1年以上じっくり考える練習をし、難しい文章題を楽しく絵にして答えを出すようになっていた息子でさえ、たった1週間、学校の宿題が増えただけで「考えられなく」なったんです。
回復に1ヶ月かかりました!
1年間、予防していたにも関わらず!

「繊細で敏感な成長途上の脳は、複雑な思考回路より単純な思考回路をより簡単に強化し、同時に複雑な思考回路が使われる頻度を減少させ、簡単に消してしまう。」
だから、
「大事に、細心の注意を払い、子どもの「考える力」を守り育てる必要がある。」
と糸山先生が言うのはそれです。

小学校の先生
低学年への徹底反復は想像以上に「考えられない頭」をつくります。どうか家庭学習は家庭に任せ、マス計算や計算カードでスピードを競わせるのはやめてください。賢くなっているとは思えないはずです。
幼稚園・保育園のお子さんをお持ちのお母さん
小学校の準備で、漢字や計算の先取学習をさせるのはやめましょう。どうせ嫌というほど(本当は嫌というレベルではなく危険なほど)やらされますから。
無料で子育て・学習相談に乗っていますので、遠慮なく連絡をしてください。
絶対に勧誘はしませんから(笑)

<追記>

http://blog.zaq.ne.jp/ebic/article/256/

英会話教室:E-BIC

糸山泰造著「絶対学力」

 

ここしばらく糸山泰造先生がはじめたどんぐり倶楽部のことを紹介していますが、今日は糸山先生の著書「絶対学力」を紹介します。

以前にもブログにアップしましたが、子どもたちはよく「分からん」、「めんどくさい」ということばを言います。

 

糸山先生の本を読んで、それが「考える力」と結びついていることを教えられました。たくさんの子どもたちには「考える力」がついていないので、「分からない」「めんどくさい」ということばが出てくるようです。また、それは大人が「考える力」のために考える方法を教えていないことにもつながっています。

 

糸山先生は「分かる」とは「イメージ」できることであると言われます。だからイメージで考える、絵に描くことで、理解することが大切だというのです。今まで言われ、ブームにもなってきた、高速学習、反射学習、先行(早期)学習などを、糸山先生は「考える力」に対して害になるとまで言い切られます。

 

また、もうひとつこころに残ったことが、「できることと、やる時期とは違う」ということです。

 

糸山先生は、このような表現を使っておられなかったかもしれませんが、内容として私が受け取ったことです。私たちは小さな子どもに持てるからと言って、刃物を

持たせたりはしません。しかし、教育に関して、私たちはできるからと言って、その時ではないのにさせているというのです。このことをお聞きして、自分自身でも反省すべきところを感じました。

 

子どもたちのためにも、どんぐり倶楽部をさらに勧めていきたいと思います。

2010-03-25 05:28 

 

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